今回は仮想通貨取引の基本的な事を書いていきます。
それは「為替通貨の現物取引とFXの違い」と、その「メリット・デメリット」です。
仮想通貨を始めたばかりの人は、これを一番はじめに知らないと気付いたら痛い目に遭っていることが多いです。逆にこれを初期段階から知っていると中長期的な戦略を立てて取引が出来ます。
早速説明していきます。
仮想通貨取引には大きく二種類ある
現物取引
仮想通貨そのものを購入します。
基本的には買って売るの繰り返しです。
FX(証拠金取引)
証拠金を入金し、その額にレバレッジ(倍率)をかけて取引します。
基本的に損失も利益もレバレッジの倍率の分だけ増えます。
実際には仮想通貨は購入せず、自分が取ったポジション(買い→売り・売り→買戻し)の価格差が利益・損失となります。(差金決済取引とも言います)
現物取引のメリットデメリット
メリット
- 実際に仮想通貨を保有して他のウォレットに移動も出来る
- 塩漬けが出来る
- 強制ロスカットが無い
- 基本的に投入した資金以上の損失が無い
仮想通貨を自分のモノにできます。買った後にどこに送ろうと自分の自由です。
現物取引は原則的に可能通貨の購入に費やした資金以上の損失は発生しません。
そして強制ロスカット(強制的な損切り)が無いのでいくら安くなっても持ち続ける事(塩漬け)が可能です。
デメリット
- 種銭が少ない場合はそれほどメジャーな仮想通貨が保有できない
- 売りから入れない
現在、メジャーな仮想通貨は値段が高いので多くの数量を持つのは厳しいです。
仮想通貨全体が大暴落している時に売り(ショート)で稼げないのもデメリットです。
FX(証拠金取引)のメリットデメリット
メリット
- 種銭が少なくても勝負できる
- 短期でより大きな利益を狙える
- 売り(ショート)で儲けられる
レバレッジを効かせられるので少額の資金でもまとまった取引が出来ます。大きな資金にレバレッジを効かせれば驚異的な爆益も可能です。(その分リスクも増えます)
売り(ショート)で入れるのも大きな魅力です。
デメリット
- 大きく相場が変動すると一気に強制ロスカット
- 追証を食らう場合もある
- 実際に仮想通貨を保有できない
FXの一番大きなデメリットは相場が大きく変動すると証拠金が足りなくなり強制ロスカット(強制的な損切り)を食らうケースがあることです。
レバレッジが5倍なら20%のマイナス方向への相場変動で証拠金が足りなくなります。追証(追加入金)を要求されることもあります。
あと実際に仮想通貨を保有出来ないのもデメリットです。
どのように使い分けるか?
- 長期保有を目指すなら現物が大原則
- 資金が少ないけど大きく勝ちたいならFX
- 売り(ショート)を仕掛けたいならFX
上記の特性を生かして色々なパターンを考えてみましょう。
【パターン1】仮想通貨の長期保有のみ。
現物取引だけで問題ありません。仮想通貨の購入の際だけ取引所を利用して、その後はコールドウォレット等で安全に保管しましょう。
【パターン2】資金が少ないので資金を増やしてからいずれは長期保有を目指したい。
初期段階ではリスクを取ってFXで資金を増やし、その後に現物取引に移行するのが良いです。
【パターン3】基本は現物の長期保有だが、相場の暴落時は売り(ショート)で儲けたい。
これはFXの口座も複数作っておいていつでも売れる準備だけはしておくのが正解。
【パターン4】基本は現物の長期保有だが、相場の暴落時は売り(ショート)でヘッジしたい
ヘッジとは、例えば「BTCを現物で持っていて相場が大暴落しているけど売りたくない。だからFXで売り(ショート)をして両建て状態でトータル資産の減少を防ぐ」といった手法です。これもFXの口座も複数作っておいていつでも売れる準備だけはしておくのが正解です。
まとめ
自分の資金の状況と取れるリスクと期待値、メリット・デメリット、その先にある理想シナリオを複合的に考えて自分に一番最適な組み合わせで取引しましょう。
仮想通貨はいつ大相場(上昇でも下落でも)が来るかわかりません。さまざまな想定をするためや、いざという時に機敏に動けるように現物取引の口座だけではなく仮想通貨FXが出来る口座も複数開設しておく事をおすすめします。
以上です。