原油価格急落で仮想通貨市場にも影響が！

一昨日の原油急落でWTI先物5月限が史上初のマイナスに突入したことを受け、米国株のダウ平均株価は、前日比631ドル（2.7%）安と大幅続落しました。

その理由とは、新型コロナウイルスのパンデミックに伴い、世界各国の渡航規制や外出自粛により航空機や車の燃料など需要が激減した為、原油の貯蔵施設やタンカーの貯蔵能力が限界近いと報じられるなど、過剰供給が露呈し為です。※コロナの影響で、世界原油需要は日量2000～3000万バレル減少しているとの試算もあります。

このままコロナウィルスの影響で世界各国の渡航規制や外出自粛が続く場合、保管コストが更に嵩むので、それを嫌気して、行き場を失った原油の投げ売りが加速していると思われます。

エネルギー企業の業績冷え込みは深刻です。
アメリカでは幾つかの原油・ガス生産会社などが破産申請に追い込まれており、経営破綻や債務不履行（デフォルト）の連鎖が起これば、融資の多い一部地銀など米金融機関に波及するおそれもあります。

その原油価格急落による影響は、ビットコインにも波及してます。
BTCのマイナーの中には、石油会社で生まれる余剰ガスをエネルギー源にしてマイニング機器を稼働させている企業も存在するそうです。

原油急落を引き金に、もし世界的な金融ショックでも起これば仮想通貨にも影響は必至です。